よくある質問

「土地総合情報システム」を使って相場を調べる方法

不動産会社に依頼して査定を受ける前に、まず「その地域の相場」をある把握しておかなければ、不動産会社が出した査定額が適切なものなのか判断することができません。交通省が運営している「土地総合情報システム」を利用すれば、手軽におおよその相場を調べることができます。

そこで今回は、この「土地総合情報システム」を活用して、自分が持っている物件の相場情報を調べる方法について、詳しく解説していきたいと思います。

1.「土地総合情報システム」とは?

「土地総合情報システム」は、国土交通省の土地・建設産業局が運営している、不動産の取引価格や地価公示・都道府県地価調査に関する情報を検索・閲覧できるサイトです。不動産の取引当事者を対象に実施されたアンケート調査をもとに、物件などが特定できないよう加工した上で、取引価格情報を公表しています。

1)地価公示とは?

「地価公示」は、国土交通省(土地鑑定委員会)が毎年1回(1月1日)全国に定めた標準地を対象に、毎年1月1日における1平方メートル当たりの価格を公示するものです。適正な地価の形成に寄与することを目的とし、一般の土地の取引価格の指標や、公共事業用地の取得価格算定の規準とされます。

地価公示の標準地は、住宅地・商業地等用途が同質と認められる近隣地域内で、土地の利用状況、環境、地積、形状等について標準的な画地が選定されています。地価公示価格は、近隣地域の標準的な画地の価格水準を示すもので、最高・最低の地価を示すものではありません。

地積、形状、接面道路の状況等によって個々の土地の価格は異なりますので、実際の取引について地価公示価格を利用する際は、地価公示価格とともにそれらの要因を参考・比較して価格を算定する必要があります。

2)都道府県地価調査(基準地価)とは?

「都道府県地価調査」は、国土利用計画法施行令第9条に基づき、都道府県知事が毎年1回(7月1日)基準地の毎年7月1日における1平方メートル(林地は10アール=1,000平方メートル)当たりの価格を調査・公表するものです。土地取引規制に際しての価格審査や、地方公共団体等による買収価格の算定の規準となり、適正な地価の形成を図ることを目的としています。

公示地価を補完するもので、地価公示(1月1日)と半年違うことから、1年間で地価に動きがあっても、この2つの金額を比較することでおおよその動向を知ることができます。

地価公示の標準地と同じく、基準地標準価格も、近隣地域の標準的な画地の価格帯を示すものであって、最高・最低の地価を示すものではありません。実際の取引について利用する際は、この基準地標準価格とともに、地積、形状、接面道路の状況等の要因を比較して価格を算定する必要があります。

2.土地総合情報システムの使い方

土地を売ろうと考えたとき、まず知りたいのは「自分が持っている土地の現在の価格」ですね。「土地総合情報システム」を利用して、実際に取引された不動産の値段を調べる方法について解説していきます。

(以下スクリーンショット引用:土地総合情報システム(http://www.land.mlit.go.jp/webland/)

1.まず、「不動産取引価格情報検索」ボタンをクリックします。

2.出てきた日本地図から、該当する都道府県を選んでクリックします。

3.時期、土地の種類、地域(または最寄駅)を選びます。

地図に表示されるマークについて

「上記の地図を表示する」ボタンをクリックすると、その地域の詳細地図が表示されます。表示される地図の中に、「●」「▲」「■」といったマークが表示されることがあります。これは、色で土地の用途区分、形が表示される価格の種類を表しています。たとえば、「オレンジの丸()」は「住宅地の地価公示価格」を表します。

売りたい場所に近いところにあるマークを探してクリックしてみましょう。

クリックすると、その土地1平方メートル当たりの金額などが表示されます。「詳細表示」をクリックすると、利用状況や接面道路、交通手段など、さらに詳しい情報を見ることができます。

4.「この条件で検索」ボタンをクリックします。

5.出てきた一覧から、自分の土地と近いものを探して参考にしましょう。

3.土地総合情報システムで確認できる項目

  • ・所在地
  • ・地域(商業地・住宅地など)
  • ・最寄り駅および最寄り駅からの距離
  • ・取引総額
  • ・坪単価
  • ・土地の面積
  • ・平米単価
  • ・土地の形状
  • ・買主の今後の利用目的
  • ・前面道路の幅員/種類/方位
  • ・都市計画
  • ・建ぺい率
  • ・容積率
  • ・取引時期

それぞれのデータを昇順・降順にソートして閲覧することも可能です。

4.土地総合情報システムを使ってできること

1)査定額と同じ価格帯で買える土地を調べられる

土地総合情報システムには、取引総額によってソートできる機能が備わっています。これを使って、自分の土地がいかにお買い得であるかをアピールすることができます。

まず値段でソートし、自分の土地の査定額や希望額と同じ価格帯の土地のデータをExcelなどにまとめます。その中に多い土地の形状などを見てみましょう。

家を建てるために土地を買う場合、同じ広さ・同じ価格ならなるべく正方形に近い形の土地のほうが良いですよね。もし、自分が売り出す取引額では、正方形に近い好条件の土地が販売されていないとわかれば、それは大きなアピールポイントとなります。

2)自分の土地と最寄駅からの距離が違う物件を探せる

土地総合情報システムでは、「最寄駅からの距離」も調べることができます。これを使うと、自分が今持っている土地と同じような条件で、駅からの距離が違う物件のデータを探すことができます。

老後は今の土地を売って駅から近い土地で暮らしたいなどといった場合、この価格を参考に売り出す価格を決めることもできます。

3)今相場が高い時期なのか低い時期なのかがわかる

不動産の種類と地域を選択し「この条件で検索」でデータを表示すると、右上の方に「土地取引価格の概況」というボタンが表示されます。

 
これを押すと、過去の平米あたりの土地単価の統計データが出てきます。この中で特に見ていただきたいのが「中央値」です。

「中央値」とは、その統計データの中でちょうど真ん中に来る数値のことです。この価格を見れば、自分が売ろうとしている土地のある地域の値段が上がっているのか下がっているのかがわかります。もし上がっているところであれば、多少強気の価格でも買いたいという人がいますので、ここは必ず確認しておくのをおすすめします。

5.具体的な価格が知りたい場合は、不動産会社に査定依頼を

土地総合情報システムに掲載されているものは、あくまでも相場です。自分の土地の価格を詳しく知りたい場合は、不動産会社に査定を依頼するのが一番です。

また、「売れる土地の値段」を知るには、複数の不動産会社に査定依頼をするのがおすすめです。会社によって査定額の算出方法が異なるためです。それぞれの査定額を比較することで正確な相場を知ることができ、より高く物件を販売することができます!

どこがいいの?
おすすめの一括査定サービス一覧

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