一戸建ての売却

一戸建てはマンションより売れにくいって本当?一戸建ての売却事情を調査

一戸建てはマンションよりも売れにくいと言われていることをご存知でしょうか。そこで今回の記事では一戸建てのお家を高く売るために不動産売却の事情について紹介していきます。

住まいを売却する理由ベスト5

そもそもみなさんはどのような理由で家を売却するのでしょうか。大手不動産情報サイト「HOME’S」が男女20代から50代の480人を対象とした調査によると、主に以下のような理由で住まいを売却していることがわかりました。

住まいを売る理由ベスト5

1位 より良い住まいに住み替えるため
2位 資金が必要となったため
3位 今が売り時だと考えたため
4位 勤め先の転勤のため
5位 住まいを相続した/することになったため

「より良い住まいに住み替えるため」という理由が全体の42.3%と約半数を占め、転勤や同居人の変化からの必然による理由よりも、自分たちのより良い住環境を重視した売却のタイミングを理由に挙げている人の方が多いのは以外な結果でした。3位の「今が売り時だと考えたため」や5位の「住まいを相続した/することになった」からは、相続税対策などを含む税制改正の影響をうかがうことができますね。

ちなみに、6位には全体の6.0%で「離婚したため」という理由が挙がっており、3組に1組が「離婚」すると言われる現在を物語っているようです。

よく耳にする不動産の「売り時」ってなに?

一般的に不動産市場が活発になるのは、1月~3月と、9月~11月と言われています。これは4月の転勤や子供の入園、そして進学のタイミングに合わせて1月~3月に不動産を購入する方が多いこと、さらに前もって情報収集を始める方が多いのが9月~11月ということなのです。

特に9月~11月の時期に購入を考えている人の多くは、3月までに入居をするという明確なゴールがあるため購入意欲が高く、条件に見合った物件が見つかればスピーディーに購入に至る可能性も高いということなのです。このように人々のライフスタイルが変化する時期を読み、購入検討者が動き始める少し前から売却活動を開始することでより有利な売却が行えるようになるということなのです。

売却の際の契約はどれが一番多いの?

一戸建ての売却を進める中で悩む一つが不動産会社との媒介契約をどの種類にするかです。大きくは以下の3つの媒介契約があります。

売却にあたり不動産会社と結ぶ媒介契約の種類

・専属専任媒介契約
・専任媒介契約
・一般媒介契約

専属専任媒介契約とは?

専属専任媒介契約とは、他の不動産会社との媒介契約はできないという契約です。また自分で買主を見つけるのも禁止され、不動産会社は売主に対して1週間に1回以上の業務状況の報告義務がかせられます。さらに媒介契約日から5日以内にレインズへの登録義務もあります。

専任媒介契約とは?

専任媒介契約も、専属専任媒介契約同様、依頼した不動産会社以外のほかの会社との媒介契約は禁止されていますが、自分で買主を見つけることは認められます。また売主に対する報告義務は2週間に1回以上とされ、媒介契約から7日以内にレインズへの登録義務があります。

一般媒介契約とは?

そして最後に一般媒介契約ですが、一般媒介契約はさきほどの2つの媒介契約とは異なり、依頼した不動産会社以外にも媒介契約を結ぶことができます。また自ら買主を見つけることも認められ、レインズへの登録義務もありません。

それぞれを比較したとき、一長一短あり、どの種類で契約をすることがいいのか、とても判断に迷うところですよね。ちなみに、大手不動産情報サイト「HOME’s」が実際に売却に至った480人にどの契約を結んだか?という回答結果によると以下のような結果になったようです。

媒介契約は専属専任媒介が一番人気?

先ほど、説明した3つの媒介契約の中で一番人気だったのが「専属専任媒介契約」でした。しかし、圧倒的に人気かと言えばそうとは言えず、「専属専任媒介契約」は全体の42.7%で、「一般媒介契約」が35.8%とし、「専任媒介契約」も21.5%と2割強も支持があることから、総じていえば「専任売却」を選ぶ人の方が多いと言えます。

しかし、保有する物件に応じて、選ぶ契約が異なる点もあることから、より詳しくみていきましょう。

どうしてその契約を選ぶに至ったのか?

どうしてその契約を結ぶに至ったのかを各契約ごとに理由を比較してみると、以下のような回答になったようです。

契約を結んだ会社を選んだ理由

1位 地元の不動産事情に詳しかったから 30.0%
2位 担当者の対応がよかったから 28.8%
3位 知っている会社だったから 25.4%
4位 知名度がある会社だったから 17.9%
4位 対応/返答が早かったから 17.9%

上記とは別に、契約別でみていくと、専任媒介契約は「担当者の対応が良かったから」が34.0%でトップ。さらに「知名度のある会社だったから」「査定が高かった/適切だったから」という項目も高いという特徴がみえてきました。

査定価格と比べて売却価格は上がった?下がった?

上記の情報だけでは、「専任媒介契約」が良い印象を受けますが、実際にその契約を結び、当初の査定価格と比べて実際の売却価格はどのようなものだったかという回答に関しては、「専属専任媒介契約」と「専任媒介契約」の方が「一般媒介契約」に比べ、上がった人もいるが、下がった人も多く、二極化傾向にあることもわかりました。

一方、一般媒介契約では「変わらない」という回答が7割を占めていることから、仮にも査定金額より上がらなくてもいいけど、下げたくないと考える場合は、まず一般媒介契約で粘ってから判断するというのも一つの方法だと思いますね。ぜひご参考下さい。

家を売った際にどんなことに気をつけた?

特にはじめて一戸建てを売るときは悩むことも多いですが、ほかの人達は家を売るときどんなことに気をつけているのでしょうか。大手不動産情報サイト「HOME’s」が男女541に行った調査によると、やはり第1位は「内見の際、部屋をキレイにしておいた」が36.2%で、少しでも印象をよくするために努力をしている人もいるようですね。続いて、「信頼できる不動産会社かどうか見極めた」が29.0%で第2位。これも本当に大切なことですよね。以下、売却するときに気をつけたことランキングです。

売却時に気をつけたことランキング

1位 内見の際、部屋をキレイにしておいた
2位 信頼できる不動産会社かどうか見極めた
3位 納得できる金額まで交渉し続けた
4位 売却することを近所や関係者に情報が漏れないようにした
5位 中古住宅なのでインスペクションを実施して状態を見極めた

5位の「ホームインスペクション(住宅診断)は住宅の設計・施工に詳しい専門家が住宅の劣化状況、欠陥の有無などを診断するものですが、築年数が経っていても、状態が悪いないこともあるので、売却の際、正当な評価をされる手段のひとつとしては検討しておきたいことですね。

どのように不動産会社を見極めたの?

一戸建ての売却の中で、不動産会社をどこにするのかは重要なポイントです。そこで実際に家を売ったことのある人たちはどのように情報収集を行い、不動産会社を見極めたのか、「HOME’S」が実施した調査をもとに紹介していきます。

活用した情報ランキングベスト5

1位 複数の不動産会社に依頼や相談ができるサイト
2位 過去に付き合いのある不動産会社
3位 新聞などの折込やポストインのチラシ
4位 1つの不動産会社が運営するサイト
5位 家族・友人・知人からの情報や口コミ

1位は「複数の不動産会社に依頼や相談ができるサイト(一括見積りサイトなど)」の活用でした。これは必ず試しておきたいことですよね。物件の相場感はもちろん、複数の不動産会社に依頼を出すことで業者の良し悪しを見極める大きな材料にもなります。

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一戸建て売却で大切な4つのこと

実際に一戸建てを売った人たちの声をまとめると、3つのことに注意する必要があることがわかります。まず一つ目は、築年数に関係なくできるかぎりキレイに掃除をすること、そして2つ目は、内覧に訪れた購入検討者に良い印象をもってもらる努力をすること。そして3つ目は、適当に不動産会社を選ばないことです。

このうち、3つ目が一番難しいことですが、不動産会社選びの妥協だけはやめておきましょう。よくある不動産売却の失敗は、不動産会社選びを適当にやったことでおこっています。一括査定サービスを活用して複数の不動産会社をきちんと比較した上で、最適な不動産会社を選ぶようにしてくださいね。

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